愛知県の名産漬物、守口漬。守口漬け(守口漬け、もりぐちづけ)とは、世界一長い「守口大根」を酒粕で漬け込んだ漬物です。
守口大根は元々、河内国守口(現在の大阪府守口市)で栽培されており、守口大根だけではなく野菜全般を漬けたものを守口漬と呼ばれていました。
守口漬けの由来
守口漬の原料となる守口大根は普通の大根よりも細く直径2~3㎝、そして長さは1.2m、長いもので1.8mにもなります。主に愛知(尾張)や岐阜(美濃)の肥沃な砂壌土で栽培されてきました。
守口大根は噛むほどにシャキシャキとした食感とみずみずしさを楽しむ事ができ、甘味と辛みのバランスが整っているので、大根本来の味わいを感じる事ができます。
守口漬は、明治15年(西暦1882年)に漬物店「きた福」(現・喜多福総本家)の初代・山田才吉が岐阜で栽培されていた大根を塩漬けにした後、酒粕と味醂粕で仕上げるという独自の製法を考案し、それを『守口大根味醂粕漬』として世に売り出しました。 後にこの製法が広まり、名古屋名産として『守口漬』が生まれたのです。
細長い大根なので、丸ごと1本買うとこんな風に丸い桶の中にとぐろを巻いた状態で入っていて、その独特な見た目からも贈答用に喜ばれています。
今でこそ愛知県の名産品として有名になっていますが、戦前までは岐阜県の特産品のイメージが強く、消費自体も愛知・岐阜とこの2つの県がほとんどでしたが、1950年(昭和25年)に開催された愛知国際によって守口漬けが土産品として好評を得てから、名古屋芽衣さんのイメージが全国的に定着していきました。
本場の守口漬け 人気店
◎守口漬、奈良漬の専門店「尾張屋」
守口漬・奈良漬の専門店「尾張屋」は、愛知県清須市内に明治2年より続く、創業140年以上を誇る老舗の漬物店です。
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