三重県の名産漬物、養肝漬け。白瓜の中にいろんな野菜をつめて長いあいだ熟成させて作られているお漬物です。
ユニークな名前の由来は、「武士の肝っ玉を養う」ということからきています。
養肝漬け 由来・特徴
養肝漬けは独特の名前通り、作り方も独特です。
伊賀盆地特産の白瓜を若いうちに収穫して芯を抜き、10日ほど塩漬けし、続いて薄い味噌味を含ませます。その後、その中にしその葉と実、生姜、大根、胡瓜等を細かく刻んだ物を詰め、たまり醤油にて昔なら2年、最近では1年の間自然熟成させて作られたお漬物です。形や作り方は岩手の金婚漬けに少し似ていますね。
養肝漬けは伊勢の国津の藩主・藤堂高虎が陣中食として工夫してこういった形になった等、他にも伊賀忍者の携行食であったなどと伝えられています。
藤堂高虎が陣中に食料として常備し、武士の志気を養う、つまり『肝っ玉を養う漬物』という事で、養肝漬と命名されました。忍者の携帯食ともいわれているように、とても賞味期限が長い保存食です。
歯切れがよく爽やか、ピリッとした辛味が風味よく、お茶漬けや握り飯によく合います。
地元で人気の養肝漬け
三重県伊賀市にある慶応元年創業の老舗漬物店、宮崎屋。六代に渡り養肝漬を造りつづけ、現在も明治時代に製作された大型木製樽を使用し、こだわりのある醸造をしているお店です。
◎宮崎屋の養肝漬け⇒宮崎屋 1年熟成 ようかん漬け変わり種として、養肝漬ドレッシングなどもあります。
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