「漬物王国」とも呼ばれるほど多種多様なお漬物がある山形。「やたら漬け」は山形県の郷土料理のひとつで、山菜と色々な野菜をみそで漬け込んだお漬物になります。なんでも好みのものを漬け込むのでこの名がついています。
やたら漬け 由来・特徴
やたら漬けは材料が多く、地方によっても色々と違いがあり、「やたらめったらいろんなものを漬けこむ」という意味でこの名前がついたとされています。
やたら漬け 作り方
やたら漬けは地域によっていろんな作り方があります。使い野菜や山菜も地方によってそれぞれ違います。
昔は自家製のみそを用いて家庭で漬けていましたが、いまはみそを家庭で作ることはほぼなくなってきているので、市販のみそに漬け込んで作るのが一般的です。材料はダイコン、キュウリ、ナス、蓮根など。それらの野菜を最初に塩漬けにして寝かせます。そうして水分を十分出した後、小さいいちょう切りに刻みます。シソの実、ワラビなども塩漬けにしておきます。これらの野菜の水けをきって木綿袋に詰め替えてみそに漬けます。現在では味醂、醤油、砂糖それに調味料を加えた漬け汁につけて食べるものも多いです。
やたら漬け 美味しい食べ方
やたら漬けの美味しい食べ方は、茶漬け、変り飯、新香(しんこ)がわり、カレーライスの付け合せなどに合います。土地の人はこれを茶受けにしていところもあります。
山形のやたら漬け 通販
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※山形市にある老舗の漬物店「丸八やたら漬」は、明治18年創業・130年以上続く老舗お漬物店でしたが、2020年6月、コロナの影響で閉業されました。
※参考文献:小泉武夫著「漬け物大全」、小川敏男著「漬物と日本人」
※参考文献:漬物同好会「諸国漬物の本 風土が生んだ逸品を訪ねて」
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