山形は、「東の山形、西の京都」と言われるほど特色のある漬物がたくさんあります。昔から漬物文化が独自に発達してきた地方で、山形が漬物王国と呼ばれる所以です。
そんな「漬物王国」山形の昔からのお漬物の中でも、一番有名なものが「おみ漬」です。
おみ漬けは山形青菜を中心に、大根や人参などの旬の野菜を一緒に刻んで、しばらく塩漬けにして出来上がります。(各家庭によって塩漬けだけでなく醤油やみりんなどの調味液に漬けたりと、作り方は多種多様にあります)
山形青菜は高菜の仲間で、青菜自体が独特の辛味をもったおいしい野菜です。
おみ漬け 由来・特徴
「おみ漬け」と呼ばれるようになった由来は、もともと山形県で作られる青菜漬は肉厚の茎の部分を珍重して食べることが多く、葉先は捨ててしまうこともあったため、それを見た近江出身の商人が「もったいない」と思い、葉先を刻んで漬物にした、と言われています。この「近江漬(おうみづけ)」が転化して「おみ漬」になったという説と、刻んだ野菜を揉んで漬けることから「もみ漬」が「おみ漬」になったという説など、諸説あります。
おみ漬は、余った野菜をすべて使い切るために生み出された料理であり、使う野菜の種類は特に決まっておらず、青菜だけでなく余った野菜をなんでも細かく刻んで漬けています。
これはおみ漬けだけでなく、いろいろな地方でも余った野菜を細かく切って漬けるお漬物が多々見られますよね。「あまりものを出さない」という日本の「もったいない文化」「食べ物を大事にする文化」を感じることができます。
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