宮城県のお漬け物で有名なのが、「仙台長茄子漬け」です。宮城県仙台地方の茄子は、10cmほどの小ぶりなサイズで細長くシュッとした形が特徴的で、見事な紫紺色をしています。
小ぶりで早生(わせ)のため色つやが良く皮も薄いので、漬物用にピッタリの品種です。
仙台長茄子漬け 由来・特徴
仙台茄子は伊達藩の時代から作られてきた、400年の歴史を持つともいわれる東北の気候にあった早生品種です。「紫紺長茄子」とも呼ばれる小ぶりの茄子で、早生のため色つやが良く、皮も薄いので、漬物用にピッタリなんです。
「仙台長茄子漬け」は宮城県仙台の漬物で、シューっとした細長い茄子を塩漬けや醤油漬けにしたものになります。柔らかく上品な味わいで、温かいご飯はもちろんこと、酒の肴やお茶請けなどとして食べられています。
色を生かした「醤油漬け、からし漬け、味噌漬け」の3種が基本で、中でも、皮が薄く肉厚で漬物に適した伝統の在来品種「仙台長なす」の持ち味を生かしたしょうゆに漬け込んだものが人気です。
長茄子の特徴で皮が柔らかく、種子が少ないので、食べやすくなっています。茄子の旬である夏が一番の食べ頃になっています。
※参考文献:小泉武夫著「漬け物大全」、小川敏男著「漬物と日本人」
※参考文献:漬物同好会「諸国漬物の本 風土が生んだ逸品を訪ねて」
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