福島県の漬物といえば、三五八漬け(さごはちづけ)が有名です。
三五八漬け(さごはちづけ)は福島県の会津地方(あいづちほう)など東北地方を中心に古くから伝わる漬物で、名前の由来は、塩3、米麹5、米8のつけ床を使うことから名づけられました。(現代では塩や米麹を少し減らして作る方が現代人の味覚には合うとも言われています。)
野菜の他に肉や魚を漬けこむこともあり、「塩麴(しおこうじ)」と呼ばれる調味料は、この三五八漬けのつけ床が原型であるといわれています。
昔は三五八漬けのつけ床に使われる米は、残ったご飯を湯で溶いて用いてましたが、今では「三五八の素」といった「調味料を最初から混合したつけ床」が売られており、それを利用する家庭も多くなっています。
漬ける野菜はキュウリ、大根が多くみられますが、キャベツ、ニンジン、ミョウガ、カブと何でも上手に仕上がります。
三五八漬けは、ぬか漬けとよく似て比較されることも多いですが、ぬか漬けと違い毎日混ぜるといった手入れをしなくてもよく、冷蔵庫で保存可能です。ご飯と塩を足せば、漬け床をずっと使うことができるのは、ぬか漬けとよく似ています。
炊飯器でできる「三五八漬け」の作り方
(材料)
・残り飯 …200g(おちゃわん一杯強)
・米こうじ …200g
・塩 …50g
・水 …200g
<作り方>
(1)炊飯がまに残りご飯とお水を入れて良く混ぜます。炊飯器にセットして1時間ほど保温状態にします。
(2)(1)に米こうじと塩を入れてよくまぜてフタをして保温スイッチを切り、冷めるまで放置します。
(3)タッパに移し替えて、キュウリや大根といった野菜をつけこみます。2~3時間で味が付いてきますが、初回はしょっぱいのが特徴です。
ポイント:野菜の水分などがでて水っぽくなることがありますが、その場合は、塩やご飯を足して調節してください。
漬け物の代表格である「ぬか漬け」と比べると、クセのないやさしい味わいでほんのり甘みがあるお漬け物に仕上がります。
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